見タイ知りタイ！行った気になる歴史と散策クイーンズ ②　キュー・ガーデンズ – Kew Gardens

NY市クイーンズ区にあるキュー・ガーデンズは、19世紀末から1950年代にかけて同区内で計画されて作られた7つのガーデン・コミュニティーの一つです。
西にフォレスト・パーク、東に1875年に作られたメープル・グローブ墓地（Maple Grove Cemetry ）と緑地にはさまれた位置にあり、静かなでのどかな住宅地です。
また、街の北東部に位置する地下鉄駅近くには、クイーンズ区の政府機関や裁判所などが集まっており、クイーンズ区の市民センターのような場所でもあります。

地区の多くの部分を1868年にイギリス人が取得し、イギリスの有名なキュー・ガーデンズ植物園にちなんで名付けられました。建築家たちは、英国様式とネオ・チューダー様式を好み、今でもこの地区の多くの地域で主流となっているそうです。
綺麗で落ち着いた感じの住宅街には、手入れが行き届いた見事な家々がありましたが、チューダー調の家はちらほらとの印象でした。

フォレスト・パークは、キュー・ガーデンズの西に位置し、543エーカー（１エーカーはおよそサッカー場1つ分）あり、NY市で10番目に大きい公園。名前が示すように、約三分の一が森です。
氷河が残した丘の上に位置し、また小さい丘がたくさんあるそうです。

公園を東西に分かれたようになっており、東部には乗馬が出来るトレイルを含み、いくつかトレイルがあります。西部は、アスリートの遊び場と言われ、野球やテニス場、ゴルフ場もあります。ここのゴルフコースはスコットランドのコースをモデルにし、NY市内で最も挑戦的なゴルフコースの 1 つだそうです。

さらに、当時、緊急時に電話をかける番号は存在せず、事件当時、実際は目撃者の中には警察に連絡しようとした人達が存在しましたが、どこへ連絡したらよいのかわからなかったそうです。ニューヨーク市が911緊急通報システムを導入したのは4年後だったそうです。この事件がシステム導入の１つのきっかけになったと言われ、ニューヨークのラジオ局 WNYC は、「象徴的な殺人事件が 9-1-1 システムの誕生に貢献した」と報じたそう。
この事件は、今でも人々の無関心を象徴するものとして取り上げられているそうです。

街のほぼ真ん中をくねくねと横切る感じのレファーツ・ブルーバード（Lefferts Blvd）が走り、その通りのキューガーデン駅近く、ロングアイランド鉄道線路の上に高架道路があります。そこは、イタリア・フィレンツェにある橋の上に店舗が立ち並ぶ有名なポンテ・ベッキオ（Ponte Vecchio）にちなみ、クイーンズのポンテ・ヴェキオと言われており、店舗等が集まっています。
本家とは規模が若干違い、そう言おうと思えば言えるのかなあ、の印象でした。

橋の上の建物の一つに、1930年代にオープンしたアール・デコ調でレトロ感溢れる映画館 Kew Gardens Cinemas があります。残念ながら、外観写真からアール・デコ調がわからないのですが。
外国映画が大好きで夢中で観ていた若かりし頃を思い出させてくれる数々の映画のポスターや雑誌の表紙があり、じわっとこみ上げる懐かしさと高揚感がありました。

また、チューダー調建物が印象的なドイツ系のスイーツも扱うデリHomestead Gourmet Shopもあります。こちらもどこか懐かしく落ち着く感じで、とても人気との事。お客さんが少なかったからかもしれませんが、あれ何？これは？と興味津々しつこく尋ねる私に、スタッフは親切ににこやかに対応してくれました。
イースターの頃だったので、飾りつけが可愛く、店内を明るくしていました。

さらに、オープンが1959年のDani’s House of Pizza　
https://www.danishouseofpizza.com/　も地元の人々に長く愛されている人気店だそうです。

キュー・ガーデンズはジョン・F・ケネディ国際空港とラガーディア空港の中間地点にあり、どちらの空港へも、混んでいなければど高速道路利用で約15分位で行けます。そのため、さまざまな航空会社のパイロットや客室乗務員が滞在し、地元経済に影響を与えているそうです。
交通の利便さ、隣町ジャマイカの治安への不安さ、マンハッタンより宿泊費が安いであろうと考えると、なるほど！と妙に納得しました。