見タイ知りタイ! 行った気になるヒンズー教寺院 – BAPSスワミナラヤン・アクシャルダム_BAPS Swaminarayan Akshardham 

BAPS Swaminarayan Akshardham 

施設の正面外観

今回は、NY市を出て、ニュージャージー州ロビンスビル(Robbinsville)にある北米最大、そしてインド国外で最大級のヒンドゥー教寺院複合施設であるBAPSスワミナラヤン・アクシャルダム(BAPS Swaminarayan Akshardham)の例外で特別紹介です。
スワミナラヤン・アクシャルダムと名が長く一歩引いてしまいそうな印象ですが、意味が分かると親近感が湧きます。

スワミナラヤ(1781~1830年)はインドの宗教指導者でスワミナラヤン信仰の創始者。彼の言動や教えは信者に聖典のように扱われ神格化されているそうです。

アクシャルダムは「永遠の神の住処」または「不滅の聖域」という意味のヒンドゥー教の宗教施設の名称。アクシャル(Akshar)は英語の eternalと訳せ永遠や不滅、そしてダム(Dham)は聖地、神の居場所の意味です。
この伝統的なヒンドゥー建築の寺院は、スワミナラヤン教団組織の一つであるBAPS(Bochasanwasi Akshar Purushottam Swaminarayan Sanstha)によって運営され、ヒンドゥー教の精神性、建築美、奉仕の精神を体現する場だそうです。
BAPSが運営する寺院は、北米ではNJ州以外に、アトランタ、シカゴ、ロサンゼルス、ヒューストン、トロントにあるとの事。

1.アクシャルダム (Akshardham)

この複合施設の中心にある見事な寺院はアクシャルダムと呼ばれ、スワミナラヤンとスワミナラヤンの最高の献身者で、教団の精神的後継者、教団の発展に大きく貢献したグナティタナンド・スワミ(Gunatitanand Swami)を祀る本殿。
内には13の聖堂があり、他の多くのヒンドゥー教の神々が祀ら、とても神々しい雰囲気に満ちています。
寺院内では写真撮影と土足が厳禁です。

Photo : Barbara

この本殿の建築は、内外共にすべてにおいて圧巻です。
約183エーカー(1エーカーは約サッカー場一つ分)の敷地に、2015年から8年かけて建設され、2023年10月から一般公開されています。
高さ約58メートル、長さ約105メートル、幅約78メートル。使用石材は、190万立方フィートにもおよぶギリシャ、トルコ、イタリア産の大理石、インド産のピンク砂岩、そしてブルガリアとトルコ産の石灰岩等です。さらに、548の石柱、約20,000体の彫像と小像があります。彫り物はインドで施され、アメリカに輸送後、12,500人ものボランティアの協力によって出来上がったそうです。

Photo :Ruth S.
Photo :Ruth S.
格言があちこちに

2.ニルカント・プラザ(Nilkanth Plaza)

ニルカント像 Photo : Barbara
Photo : Ruth

ニルカント・プラザは、片足で立つブロンズ像がある広場で、訪問者を出迎えてくれるように施設入り口前にあります。このブロンズ像は約15メートルの高さ。スワミナラヤンの少年時の姿で、少年時の名がニルカント・ヴァルニ((Nilkanth Varni))です。 

3.ブラフマ・クンド(Braham Kund)

ブラフマ・クンド

「ブラフマ神の聖なる池」を意味するブラフマ・クンドがニルカント像の後ろに広がります。ブラフマ(Brahma)はヒンドゥー教の創造神、クンド(Kund)はインドにおいて神聖な水場や沐浴池を指す言葉だそうです。
ここには、インドの108の聖なる川を含む300以上の水源からの聖水を集められており、地球そして自然への敬意をも表しているとの事です。

4.訪問時の注意事項

施設の全体地図
Welcome Center

・予約
火曜日以外の毎日、9am から 7:30pmまでの時間で訪問可能です。

週末、米国祝日そしてヒンズー教フェスティバル時は予約が必要ですが、オンラインで簡単に出来ます。
・ドレスコード
肌を露出しない等のドレスコードや訪問時のエチケットがありますので、出発前にオフィシャル・サイトhttps://usa.akshardham.org で確認される事をお勧めします。

Photo : Junko T.

・食事
食事は、ヒンドゥー教の食事規則があるため、外からの飲み物食べ物は持ち込めません。しかし、ベジタリアン料理を提供するシャヨナ・カフェ(Shayona Café)があますので、ご心配なく。綺麗なカフェで、さまざまなインド料理が楽しめます。カフェ入り口付近にある端末から注文します。

5.行き方

回廊

マンハッタンからであれば、ハドソン・ヤード近くにあるジェイコブ・ジャヴィッツ・コンベンション・センター横 からバスが出ています。Our Bus  : https://www.ourbus.com. で片道約$20.00です。乗車地はNew York, NY 、行先はAkshardham Temple Robbinsville, NJを選択。渋滞がなければ約1時間半程の距離です。
マンハッタンからバスで行き、現地で約1時間のグループのガイド付きツアーに参加しました。全体をざっと見学出来ましたが、帰りのバスの時間に間に合わせるためにランチは急ぎ足。もう少し時間があれば、とは思いました。
車での訪問であれば、駐車場はとても広く充分なスペースはあるように思えました。平日に行ったのでガラガラでしたが、残念ながら週末の混み具合についてはわかりません

Photo : Beth
Photo : Mary G.

6. まとめ

広大な土地に、圧倒されそうな建築と装飾の数々。寺院内の神聖で荘厳、独特の空気感がありました。噂には聞いた場所だったので、訪問は貴重な体験でした。
ただ、これだけの素晴らしい施設を建設するための莫大であろう費用の財源はどこなのか、と興味を持ちました。また、水を差すようで恐縮ですが、寺院の建設に関し、インドから連れてこられた労働者が低賃金で過酷な労働を強いられたとする訴訟が2021年に提起されたとWikiに記載がある事もお伝えします。それでも、包括的にみて、この立派な施設はまるで別世界、見ごたえある事は保証します。

Acknowledgments
I’m so grateful to Leigh H. for organizing the trip, and Junko T., Barbara, Beth, Mary G, and Ruth S. for allowing me to use their photos

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